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息子が東大に合格した教育費貧乏にあえぐ母のブログ

「中止」「延期」の声が大きい中、英語民間試験のポータルサイトが開設

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文部科学省が、2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される英語の民間試験の情報をまとめたポータルサイトを開設した、というニュースが入ってきました。
散財していた情報が一元化されるという点では歓迎すべきことですが、そもそも英語民間試験の活用自体がまだ未確定な部分が多く、混乱している状況です。
果たして、受験生の不安は解消されるのでしょうか。

大学入試英語ポータルサイト

サイトは文部科学省のトップベージからアクセスできます。

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1420229.htm

参加試験の2020年度試験日程についての公表内容(2019年8月時点)や、各大学が、「大学入試英語成績提供システム」を利用するか否か、利用する場合に資格・検定試験の成績をどのように活用するかについての情報が掲載されています。

上記の表を覗いてみましたが、ぱっと見分かりくいです。
例えば、東京大学を見てみましょう。
成績提出を必須としないと聞いていましたが「英語資格・検定試験の利用」の欄には「利用する」となっています。
ただ、もう少し右の欄にある「高校が作成する証明書等との併用」に〇が付いています。
だから、結局調査書の記入内容で学力を判断するから、民間試験は利用しなくてもいいということになります。
また早稲田大学のように、同じ大学の中でも学部によって利用する・しないが混在している大学もありました。
大学の中でバラツキがあるのは、試験を受ける側からすると余計な混乱を招くのでやめてほしいです。

まだまだ不安が多い大学入学共通テスト

もう2020年度から始まるというのに、大学入学共通テストで導入される英語民間検定試験の活用について「未定」という4年生大学が3割もあるそうです。
また、朝日新聞出版のAERAが実施したアンケートによると、「中止」「延期」すべきという意見が9割という結果に。
実施する大学側と受験する側のどちらにとっても、英語民間試験を活用する不安要素があるという証拠です。

「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測る意義や重要性は理解できますし、実際賛同している人も多いです。
ただ試験によって計れる能力がまちまちなので、公平性が保たれないことに反対しているのです。

息子は現役で合格できれば問題ないのですが、浪人した場合に関わらなくてはならないので、本当にやめてほしいです。

こちらの記事も参考にどうぞ。

dottyhaha.hatenablog.com

まとめ

反対している人の方が多い、英語民間試験の活用。
制度が固まっていない中で見切り発車して、もし失敗すれば犠牲になるのは制度を作った人ではなく多くの受験生です。
改革自体を反対しているのではなく、制度設計自体を反対している事を理解してほしい。
多くの人が納得する制度でない限り、受験生を混乱に陥れるシステムは止めてもらいたいものです。