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息子が東大に合格した教育費貧乏にあえぐ母のブログ

模試の判定は本当?東大生母が息子の模試結果を使って検証しました

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大学受験を考えている高校生がいるご家庭は、お子さんが受けた模試の判定が気になるところだと思います。

息子は模試の結果どころか学校の成績すら見せてくれなかったので、捨てられてはまずいと息子がいないうちにこっそり探し出して見ていました。
今もきちんとファイリングして息子の部屋ではない場所に隠してあります。

そんなことはさておき「模試の判定なんて当てにはならない」という声も聞きますが、自分が勉強している訳ではないので理解度や到達度を体感できずD判定やE判定を見てしまうとへこみますし不安で仕方ありませんでした。

模試の判定はどのくらい信用できるのでしょうか?

息子の現役時から予備校時の模試の判定を振り返って検証してみたいと思います。

息子の模試結果を公開

息子は一浪していますので、現役時から浪人時までたくさんの模試を受けました。
高3から時系列に偏差値と志望校判定を紹介していきますね。

高3

5月
・第1回 駿台全国模試
英語 63
数学 64.3
国語 46.6
物理 46.9
化学 50.3
東大 理1 D

・第1回 全統マーク模試(河合塾
英語 68.9
数学 63.5
国語 57.7
物理 66.7
化学 64
地理 53
東大 理1 E

8月
・第1回 東大入試実践模試(駿台
英語 41.6
数学 45.8
国語 62.1
物理 51.7
化学 49.9
東大 理1 E 

9月
・第1回 駿台・ベネッセマーク模試
英語 68.8
数学 66.1
国語 66.7
物理 62.6
化学 63
地理 51.2
東大 理1 D

10月
・第3回 全統マーク模試(河合塾
英語 67.5
数学 64.9
国語 68.2
物理 57.9
化学 71.1
地理 57.6
東大 理1 C  理2 C

・第3回 全統記述模試(河合塾
英語 68.9
数学 56.4
国語 56.3
物理 70.1
化学 72.8
東大 理1 E  理2 D

11月
・第2回 東大即応オープン(Z会河合塾
英語 54.2
数学 44.6
国語 59
物理 42.9
化学 58.6
東大 理1 B

・第2回 東大入試実践模試(駿台
英語 54.3
数学 53.6
国語 47.8
物理 57
化学 58.4
東大 理1 C  理2 B

12月
大学入試センター試験プレテスト(駿台
英語 60.9
数ⅠA 58.8
数ⅡB 57.2 
国語 49.4
物理 63.7
化学 64.8
地理 58.2
東大 理1 E  理2 E

偏差値は受験者の母集団によって違いがあるので、そのままの数字で比較しないで下さい。(東大模試の母集団は東大志望の人だけなので、当然偏差値も低め)

判定も主催者によって違いがあります。
駿台は A:合格可能性80%以上 B:60%以上 C:40%以上 D:20%以上 E:20%未満 です。
河合塾は A:合格可能性80%以上 B:65%以上 C:50%以上 D:35%以上 E:20%以下 です。   

こうやって時系列にしてみると少しずつ上がってきているのが分かります。
秋の東大模試は駿台河合塾もボーダー付近まできました。
息子はマーク試験が苦手なので、マーク模試の判定は記述模試より低かったです。

何と!センター試験直前の大学入試センター試験プレテストでE判定を取ってしまった時は卒倒しそうになりました。
12月に受験したばかりで1月に結果が分かる試験だったので、信じたくはないけれどどうしても信じてしまいます。

実際、本番のセンター試験では775点、2次試験と合わせた総合得点で合格最低点に5.4点届かずその年は桜散りました。

浪人時

4月
進研模試 総合学力記述模試
英語 73.6
数学 72.9
国語 65.6
物理 74.5
化学 71.9
東大 理1 B  理2 B 

5月
・第1回 駿台全国判定模試
英語 64.2
数学 60.8
国語 67.6
物理 70.3
化学 63.2
東大 理1 B  理2 B 

6月
・第1回 駿台全国模試
英語 68
数学 71.6
国語 64
物理 56.9
化学 73.9
東大 理1 A  理2 A

7月
駿台全国マーク模試
英語 67.8
数ⅠA 62.1 
数ⅡB 66
国語 69.7
物理 65.6
化学 65.4
地理 60.6
東大 理1 A  理2 A

8月
・第1回 東大入試実践模試(駿台
英語 54.9
数学 60.1
国語 65
物理 61.2
化学 67
東大 理1 A  理2 A 

9月
・第1回 駿台・ベネッセマーク模試
英語 68.6
数学 74.3
国語 67
物理 70.7
化学 71.8
地理 61.3
東大 理1 B  理2 B

・第2回 駿台全国判定模試
英語 73.4
数学 60.7
国語 65.1
物理 61.8
化学 65.4
東大 理1 B  理2 A 

・第2回 駿台全国模試
英語 65.4
数学 66.9
国語 69.2
物理 62.7
化学 78
東大 理1 A  理2 A

10月
・第2回 駿台・ベネッセ記述模試
英語 74.4
数学 61
国語 63.4
物理 70.6
化学 66.5 
東大 理1 D  理2 C (マーク模試とのドッキング判定)

11月
・第3回 駿台・ベネッセマーク模試
英語 69.9
数学 67.6
国語 71.6
物理 69.1
化学 67.3
地理 56.6
東大 理1 D  理2 C (記述模試とのドッキング判定)

・第2回 東大入試実践模試(駿台
英語 64.7
数学 49.4
国語 58.3
物理 59.5
化学 62.1
東大 理1 A  理2 A 

12月
大学入試センター試験プレテスト(駿台
英語 64.3
数ⅠA 67.1
数ⅡB 60.9 
国語 59.9
物理 66.5
化学 62.3
地理 54.1
東大 理1 C  理2 C

・第3回 駿台全国模試
英語 64.2
数学 58.2
国語 61.6
物理 63.4
化学 77.7
東大 理1 C  理2 B

浪人時は駿台に通っていたので、模試も駿台系のものしか受験していません。

浪人生活が始まった頃は合格者が抜けて現役生の成績がまだ伸びてきていないので、現役時代には見たことがなかった判定ばかりで少々浮かれ気味でした(本人は冷静でしたけど)。

しかし秋になり現役生の成績が伸び始める頃から判定も下がっていき…。
駿台ベネッセ模試はひどいものでした。
東大実践模試は2回ともA判定でしたが、また今回もやってしまいました!
本番直前のセンター試験プレテストではC判定、記述の全国模試でもC判定を出してしまい、目の前が真っ暗になりました。

大学別模試の判定はかなり信用できる

たくさんの模試を受け、たくさんの判定が出ました。

浪人時の11月に受けた2つの模試では、1つはD判定、1つはA判定です。
現実は志望校別の模試の結果通りになった訳です。

東大模試だけを見てみましょう。

高3の11月はC(40%)とB(50%)、浪人時は2回ともAです。
現役時の11月時点ではボーダー付近の少し下にいたわけで、2月もそれほど順位は変わらず判定通りに落ちました。
浪人時はA判定通りで合格です。

東大の場合は母集団が模試と本番でほとんど変わらないと思われるので、11月の東大模試の判定はかなりの確率で信用できると思いました。

息子はマーク試験が苦手で浪人してもそれほど成績は変わりませんでした。
ただ、東大の場合はセンター試験の成績は900点満点が110点満点に換算されます。
記述試験の方が得意な息子には有利な判定方法でラッキーでした。

これらのことから、模試の判定で信用できるのは次の2点に当てはまる場合です。

・問題形式が入試本番に近い
・受験者が入試本番とほぼ同じ

この条件に当てはまるのは、大学別模試です。

ただ、大学別模試が実施されている大学は旧帝大早慶くらいしかありません。
ない場合は、過去問の点数の方が信用できるかもしれません。
このあたりは、中学受験と同じだと思います。

本番直前の模試の低い判定も信用できる

息子の知り合いに模試が全部E判定で私立も全落ちしたのに東大だけ受かったという強者がいるそうですが、かなりレアケースだと思います。

CならともかくDやEは合格レベルに届いていないということですから、そのままいくと落ちるのが普通です。

息子は高3の夏頃までE判定ばかりでした。
それからだんだん上がってきたものの、最後のセンター試験プレテストでE判定をたたき出してしまいました。
いくら2次が得意とはいえ、センターが悪すぎては合格できません。
浪人時は辛うじてC判定でしたので何とかなりました。

時々「E判定から逆転合格」みたいな宣伝を見かけますが、受験勉強を始めた頃はE判定なんて当たり前ですし、どんな母集団が受験する模試かによっても変わってきます。

私立大学は様々な入試方法と学部によって難易度に差があるので、たとえ早慶に合格したといっても詳しく聞いてみないことには「すごい!」とはならないです。

逆にAやBでも落ちる人がいますが、その模試を受けた時点での判定ですので、夏にAでも秋からぐっと成績が上がってくる人が多いので秋には下がってしまうこともあります。
A判定だったことに安心して、気を緩めてしまったのかもしれません。

できるだけ本番に近い時期に受けた模試の低い判定は信用できると思います。

まとめ

息子の模試結果から検証すると

大学別の模試の判定は信用できる(特に秋)
本番直前の模試の低い判定は信用できる

という結論になりました。

長い人生の中で1年くらいの浪人生活なんて大した事ない、と息子が現役の頃は思っていました。
でも浪人生活を経験して、本人も親の方もここまで精神的に辛いものとは思いもしませんでした。

高校生でも大学生でもない宙ぶらりんな状態。
何者でもない。
何の保証もない。

できることなら、浪人せず現役で大学に進学する方がいいです。
そのために模試の結果を十分に活用し、志望校を決めて下さい。
あまりレアケースを信用しないことをおすすめします。