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息子が東大に合格した教育費貧乏にあえぐ母のブログ

【東大受験】理1合格した息子が浪人中通った駿台予備校体験記

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息子は浪人生活で駿台予備校にお世話になりました。
約10ヶ月間、授業は1回も休まずに通い続けました。
お陰で第一志望の東大をはじめ、早稲田と慶應東京理科大にも合格することができました。

息子がお世話になった駿台予備校についてお話したいと思います。

駿台を選んだ理由

高3で受験した東大2次試験の後、合格発表まで2週間近くあります。
この時期、色々な予備校や塾から高卒クラスの案内が届いていました。

「縁起でもない」と最初はそれらをポイっとどこかへやっていたのですが、合格発表が近付くにつれて不安がつのり駿台から届いていた案内を引っ張り出してきました。

ご丁寧に高卒クラスの入学コース認定証が入っており、無試験で入れるコースがずらずらと書かれていました。
高校生の時に何度も駿台の模試を受験していたので、その結果から判定されたようです。

まあこのコース認定って相当基準が甘いようなのであってないようなものなのですが、「スーパー東大理系演習」や「スーパー東大理系」と書かれてあるのを見ると少し安心して、もし行くとなるとどっちがいいのかしら、なんて密かに考えてしまいました。
本人には内緒ですが。

嫌な予感というのは当たるもので、入試結果は不合格。
本人は落ち込んでいるので、予備校の話なんてできる状態ではありません。

すぐさま駿台の説明会の予定を調べ、次の日には夫婦で参加していました。

説明会は最初はざっくり高卒クラスの説明だったのですが、途中から志望校別に部屋が分けられて東大コースの説明になりました。
説明会の前に生徒の名前や出身校を書かされていてそれをもとに模試の成績から認定コースが書かれた紙を渡されました。
家に届いていた認定証を持ってきていたのですが、なくても大丈夫でした。
駿台のデータ管理量はすごいです。

息子本人が話を聞いた訳ではないのでどうしようか迷いましたが、コースによって定員が埋まってしまう可能性があるというし、今の申込みは仮予約なので後から取り消せる、という説明から、その場で仮申込みしてしまいました。

後期の試験も控えていましたが、本人は結果がどうであれ浪人する覚悟です。
宅浪するという本人を説得し、駿台に通わせることにしました。

河合塾からも同じような案内が届いていたような気がするのですが、何となく理系なら駿台、と聞いたことがあり校舎も駿台の方が自宅から通いやすい場所にあったので、駿台の方がいいかなと。
さらに、夫も学生時代に浪人中駿台に通っていたんです。
「父も駿台、僕も駿台」なんてCMがありませんでしたっけ?
CM通りになってしまいました。

後から分かったのですが「文系なら河合塾、理系なら駿台」というのは都市伝説みたいなものだったらしく、実際浪人して河合塾に通い同じ所に合格した友人がいますのであまり関係ないようです。
カリキュラムもほとんど差がなく、授業時間と雰囲気などで自分に合う方を選ぶといいと思います。

まあ、こうして情けないですが浪人生活の予備校は親が選んだ所になりました。

お茶の水3号館 駿台東大コース

東大コースがある校舎はいくつかありますが、やはり都内の優秀な進学校卒や地方から寮に入ってまで通う人がいるお茶の水校がいいと思います。

お茶の水にはいくつも校舎がありますが、お茶の水3号館は東大クラスしかありません。

息子は理系なので、スーパー東大理系コースのお話をしますね。
4つのコースがあります。

①スーパー東大理系演習
②スーパー東大理系
③スーパー東大理系[実戦演習プラス]
④スーパー東大理系[サポート演習プラス]

①のコースは演習のみで1クラスの定員は50名くらいと少人数。
お茶の水3号館にしかありません。
僅差で不合格になった浪人生の中の上位の人が入るクラスです。
SX・SY・SZの3クラスに分かれています。

②~④は同じ通常授業で、プラスアルファの授業をつけるかつけないかの違いです。
クラスはSA・SB・SCの3つで1クラス150~200人(クラスによって違う)です。
テキストを使って予習し講義を受けノートをとるスタイル。
③④は土曜日の午前中に授業がプラスされます。
③は実践的な演習問題、④は基礎を固める問題です。
③を選択する人が一番多いそうで息子も③を選びました。

息子は予備校が始まる前、①か③でかなり悩みました。
理科1類の合格最低点まであと5.4点のAランク不合格でしたので、ある程度のレベルには達していたはずです。
ただセンター試験が775点といまいちでした。
これを基礎がないとみるべきかどうか。
本人は予備校に相談にも行きました。
そこで聞いてきた話で通常コースの方を選んだようです。

ただ、③のコースは思っていたより演習が少なかったです。
通常授業が始まったころはまだありませんでしたし、あっても毎週あるわけではありません。
それが少し物足りませんでした。

息子は3月まるまる勉強せずに遊んでしまったので、クラス分けテストが良くなくて1学期はSBクラスになってしまいました。

4~7月に受けた模試の合計点で2学期のクラスが決まります。
コース内順位がはっきり出ます。
1学期の模試の結果が良かったので、演習コースに移動希望を出しました。
レベルは達していたのですが演習コースの空きがなく、やむなく2学期も通常コースへ。
2学期からはSAクラスに上がれたので安心しました。

通常コースは演習が少ないです。
基礎がばっちりで演習ばかりしたい方は、最初から演習コースに入っておかないと途中から入るのは難しいです。

クラス別東大合格率

保護者会での説明によると、

SA:50%以上 SB:20~30% SC:10~20%

ということでした。

今年の受験結果がどうだったか息子に聞いてみると、この先生の説明はかなりポジティブな説明だったようで、実際のところSAクラスで50%、SB以下はほとんど合格者がいないのではないか(ゼロではないです)、ということでした。

演習コースの方が合格率が高く、SX・SYクラスの合格率はすごいみたいです。
まあ、もともと上位層しか在籍していないので当然ですね。

息子が東大に入学してみると同じクラスに駿台お茶の水校出身がたくさんいるようで(“すんちゃ”と言うらしい)、やはり演習コースとSAクラス出身ばかりだそうです。

演習コースなら上位2クラス、通常コースならSAクラスに入れるよう頑張りましょう。
2学期のクラス分けと模試の結果によっては、他の大学を受験することを考えた方がいいかもしれません。

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駿台のシステム

高卒クラスは高校の授業のようにHRから始まり、1コマ50分授業となっています。
授業時間が短いため1日のコマ数は多くなりますが、内容が細分化されていて苦手な分野の強化がしやすく、だれることなく集中して受けることができます。

クラス担任、講師、ティーチングアドバイザー(TA)、生活カウンセラーの4つの柱で受験生をサポートしてくれます。
クラス担任は進学相談や生活相談、講師は授業、TAは質問対応や過去問の添削、生活カウンセラーは心理士で精神的な相談、とそれぞれ分担が分かれており専門性が高いです。

ただしTAと生活カウンセラーは予約制です。
生徒自身が能動的に活用しない限り、あってもないようなものです。

浪人生活が始まってすぐの頃から、息子が自室の壁を蹴って穴があくようになりました(この時期が一番辛かったです)。
私の方が思い悩み予備校の担任の先生に電話して生活カウンセラーに相談に行くことを勧めてくれるよう頼んだことがあるのですが、本人が自分から行かない限り無理に行かせることはない、行くよう勧めることもない、と言われました。

自分から積極的にシステムを利用するような子どもだったら悩んだりしません。
この件では不満がありました。

保護者会は年3回開かれます。
授業が始まってすぐに1回、夏休み前の6月に1回、受験の少し前の11月に1回です。
過去のデータや入試動向など貴重な情報を教えてくれます。
生徒にも同じ情報は入っているようなのですが、親の方も把握しておくと安心です。
さらに合格した生徒が浪人時の生活を話してくれました。
来年はこんな風になっているのかな~と希望が膨らみます。
生の体験記なので参考になります。

もちろん全て参加しました。3回目は夫婦で参加です。
教室が埋まっていましたので、出席率は高いと思います。
お子さんが寮暮らしなのか、遠方から旅行用カートを持って参加している方もいましたよ。
ご苦労様です、と心の中でつぶやきました。
できるだけ出席した方がいいと思います。

あと、希望すれば秋にインフルエンザの予防接種を受けられたり、受験用写真撮影の業者がきてくれます。
自分で病院の予約を取ったり写真撮影に行く手間が省けたのは有難かったです。

駿台授業料

◇昨年我が家が支払った額(スーパー東大理系[実戦演習プラス])

入学金:無料(出身高校名で無料になりました)
年間授業料(一括払い):895,000円
夏期講習:193,900円
冬期・直前講習:284,600円        合計:1,373,500円

今年の入学案内を見てみると、同じコースの年間授業料は805,000円になっていました。
895,000円は勘違い?授業料が下がった?
なぜか今年は805,000円です。

夏期講習と冬期・直前講習は人によって違いがあるので、そこでかなり支払う額が変わってきます。

息子は夏期講習は9講座、冬期・直前講習は24講座取りました。
通常授業は12月初めまでで、そこから国立2次試験までの間は講習扱いです。
夏期講習は平均より少なめ、冬期・直前講習は最初30講座取っていて直前にいくつかキャンセルしました。
何日か前までキャンセルできるそうなので、気になるものは取っておき後から状況に応じてキャンセルするのも手です。

まとめ

予備校に行くと、当然お金がかかります。
正直、こんなに払っていたんだと改めてびっくりしています。
宅浪はお金はかかりませんが、1日中自分だけで勉強をコントロールするのは難しくまた不合格になっては元も子もありませんので、できれば予備校に行った方がいいと思います。

息子も最初は宅浪すると言っていましたが、親の方が行かせました。
高校と同じような時間割があって生活リズムが安定するし、ずっと家にいるより移動することで気分転換になります。
貴重な情報が手に入りやすいですし、カリキュラムがしっかりしているので自分であれこれ勉強法を考える必要がありません。
実際、息子は浪人時は駿台のテキストしかやらなかったと言っていました(というかこれしかやる時間がないらしいです)。

駿台予備校に行かせて良かったです。
東大理系志望の方はぜひ参考にして下さいね。

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