dotty母のブログ

息子が東大に合格した教育費貧乏にあえぐ母のブログ

東大理Ⅲに子供4人全員が合格した佐藤亮子さんの驚愕の子育て

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本はいつも図書館で借りてくる私が珍しく購入した本。
それは「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方(角川書店です。

子供4人全員を東大に入れた親の育て方は?

著書を読んで分かったこと、感じたことを書いてみたいと思います。

【「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方(角川書店)】について

この本は生活編と勉強編の2本立てで、お母さんの心得や日常生活だけでなく幼少期から大学受験まで細かく実践してきた勉強法が書かれています。

科目別勉強法なんて受験生本人が書くのは分かりますが、ずっとお子さんに関わってきただけあって佐藤さん自身が書かれている所がすごいです。

この本を読んだ時は子供達はすでに高校生だったので、大学受験編や使っていた科目毎の参考書などがとても役に立ちました。

子供4人全員が東大理Ⅲに合格した佐藤亮子さんとは

息子3人が難関の灘高校から東大理科3類に合格したことで話題になった佐藤亮子さん。
この本が出た時は3人合格だったのが後に4人目の長女も合格し、子供4人全員が東大理科3類 に合格したというスーパーマザーです。
我が家の長男が東大志望になってからは、ますます気になる存在に。

理科3類は東大の中でも飛びぬけて難しく、例えば理科1類の定員が1100人程度なのに対して理科3類は100人程度。
日本の大学の最難関大学の最難関学部なのです。

そんな最難関に子供1人でも難しいのに4人も合格したのには何か秘訣があるに違いない。
秘訣があるなら知りたい人は多いでしょう。
私も知りたかったから本を買ってしまいました。

佐藤さん自身は東大ではなく津田塾大学を卒業されています。
私立高校で2年英語教師として教壇に立った後結婚。
その後は専業主婦として4人のお子さんを育ててこられました。
教師になるくらいだからもともと教育には強い関心があったんでしょうね。
ご主人は弁護士。
奈良県在住です。

佐藤亮子さんの本を読んで感銘を受けたところ

【「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方(角川書店)】を読んで学んだことを一言でまとめると

子供4人全員を東大に合格させた佐藤亮子さんは、一般的な家庭がやっていることを鵜呑みにせず何を言われても自分の信念を貫いていたことです。

この点について、具体的に紹介していきたいと思います。

家の中で一番日当たりのいいリビングが勉強部屋

他の家庭ではほぼありえないと思ったのが、これです。
私には全くこの発想は出てきませんでした。

一般的には、リビングは家族団らんの場所。
テレビやソファ等があり、家族がくつろいだり来客をもてなしたりする場所だと思います。

佐藤家は一軒家ですが、一般的なリビングの位置が子供4人の勉強部屋になっているのです。
リビングの壁に向かって2つずつ勉強机が並んでおり、その机と台所の間に食事をとる時に使うこたつが置いてあります。

それは、食事と勉強になるべく物理的・精神的な距離を持たせないためだそうです。

テレビはどこかというと、夏は暑く冬は寒い移動が面倒な2階の部屋に置いているとのこと。

家族がくつろぐことより、子供が自然と勉強に向かう環境を徹底的に優先させた家作りだったようです。
少しご主人が可哀想な気が…。
どこでくつろいでいたのでしょうか(例のテレビ部屋?)。
それにお客様が来た時にどこにお通ししていたのでしょうか。
その点については書かれていませんでした。

子供が小さい頃にこの本を読んでいたとしても、私には実行できなかったと思います。

子供が18歳までは母親が徹底的に関わる、が持論

一般的には、親が関わるのは子供が小さい頃から中学受験、長くても高校受験までだと思います。
我が家もそうで、中学生になった途端親の言う事は全く聞かなくなりました。
未だに反抗期が続いています。
それに、中学生になったら少しは自分でやってもらわないと、という子供の自立を促したい気持ちもあります。

佐藤さんは、何と高校まで定期試験のスケジュールをたてたり、良いと思う参考書や問題集を買ってきたり、同じテキストを2冊購入して一緒に勉強したりしていたのです!

まず、殆どの家庭でこのやり方を真似しようとしても、子供に拒絶されるのが普通だと思うのです。
私も真似しようとして、あっさり拒絶されました。
子供は管理されるのを嫌がりますからね。

お子さんに反抗期が訪れないように小さい頃から育てたということが、すごいことだと思います。

ちなみに私の子育ての持論は、子供が12歳までは母親が徹底的に関わる、です。

子育ての責任は全て母親

佐藤家では、子供の教育は100%佐藤さんが責任を持っているということです。
これも一般的にはなかなかできないことではないでしょうか。

いくら専業主婦家庭といえども進路など大事な局面で夫婦で話し合ったり、母親の方がしたいと思っていることを夫に反対されたり、なかなか母親だけの思う通りにはいかないのが子育てだと思います。
我が家も何度教育方針の違いでバトルになったことか。

佐藤家でもご主人が「そんなに勉強させたら可哀想じゃないか」と言ったことがあるようですが、佐藤さんが「何を言っているの、行きたい学校に合格できない方がよっぽど可哀想じゃないの」と一蹴。
ご主人は口を出さなくなったそうです(お金出してるのはご主人なのに)。

夫婦で教育方針が同じかそうでないなら一方が責任を持つことが、家庭円満の秘訣なのだそうです。

子供は放っておけというのが持論の私の夫が聞いたら卒倒しそうなご家庭で、子育てにできるだけ関わりたい私にとっては羨ましい限りです。

子供にお手伝いをさせない・片付けはお母さん

以前教育評論家の尾木直樹さんとこの件について番組でバトルになったことがありますね。
これも、一般的な子育て法と真逆な発想です。

お手伝いをする時間があるのなら、その分少しでも勉強をする方がいいという考え方です。

家事は必要に迫られればいつでも覚えられますが、頭が柔らかいうちに少しでも勉強してたくさんのことを吸収するということが大事なのだそうです。

同じ理由で小さい頃子供が散らかしたおもちゃを片付けるのもお母さん。
子供が全力で遊びに集中できるようにするためです。

片付けの事を考えたら楽しめない。
子供が笑顔でいられることが大事だということです。

この点に関しては、強い信念に感銘は受けたものの私は少し同意できかねます。

勉強は何も問題集を解くことからではなく、お手伝いや片付けの中から学ぶこともあると思うんですよね。
うまく言えませんが、別の脳が鍛えられるというか、知恵がつくというか。

それにお手伝いや片付けばかりしている訳ではなく、1分1秒を惜しんでまで勉強するかというとそうならない場合の方が多いわけで。
お手伝いや片付けも楽しんでやることを覚えれば、立派な学習の1つだと思います。

…とえらそうに言っていますが、私もそれほどお手伝いや片付けを子供にたくさんさせたわけではありません。

子育てには出せるだけのお金をかける

ご主人が弁護士ということもあり、かなり裕福なご家庭の佐藤家。

子供4人を普通に食べさせるだけでもお金がかかるのに、全員に小さい頃から習い事や塾に行かせ、私立中高一貫校に進学、同時に塾、家庭でもたくさんの参考書や問題集を買う…。
兄弟でお古は使わせないし、それどころか母親用にもう1冊参考書を買うくらいです。
英検は「東大=準1級」と考えて東大レベルを体感させるため3級や2級を受験する時は準1級も同時に受験させた、というのも驚きです。

我が家も息子達が私立中高一貫校に通い塾も行ってますが、私もパートで働いていてもギリギリで子供2人で苦しい教育費貧乏家庭です。
問題集や参考書はもちろんお古も使わせます。
使えるものは何でも使い回しますよ。

少し家計をやりくりした所で捻出できないくらいお金をかけられる環境は、一般的な家庭では難しいことです。
子供を難関大学に合格させようと思ったら、ある程度教育費をかけなければならないことは分かっていましたが。
理科3類に4人だったらここまでかけなければならないのか…と驚愕しました。

まとめ

他にも色々ありましたが、特に一般的なご家庭と違って感銘を受けた部分を取り上げてみました。

すごいと思ったのは、佐藤さんのブレない信念です。
自分が正しいと信じた方法は、何と言われてもやり抜いていることです。

その筋の通った子育てが母親に対する信頼を強固にし、反抗期のないお子さんに育て上げることができたのでしょう。
母と共に勉強に励み、東大に合格することができたのでしょう。

東大に合格することが子育ての成功とは限りませんが、教育熱心なご家庭なら子供の東大合格は1つの夢であり目標になることもあるかもしれません。
参考になる部分も多いのではないでしょうか。

一般的な家庭では取り入れることが難しいことも多かったですが、お子さんがまだ小さければ役に立つことも多い1冊です。