dotty母のブログ

息子が東大に合格した教育費貧乏にあえぐ母のブログ

【東大出身】日本で唯一のレゴ社認定プロビルダー三井さん

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我が家は日経新聞を購読しているのですが、随分前に掲載されていた気になる記事があります。

息子達が幼い頃よく遊んだブロック玩具レゴ社の日本で唯一の認定プロビルダーの方の記事です。
「レゴを作るプロ」という職業があることを初めて知りました。

好きな事を仕事にして暮らしていく。

子育てや自分自身の人生にも何かヒントになるかもしれないと思い、調べてみました。

レゴビルダーとは

まずレゴとは、デンマーク発祥のプラスチック製組み立てブロック玩具です。
日本には1962年に初めて導入され、今では類似品のブロックが出回るほど広く知れ渡っています。
私が子供の頃にも持っている友達が多かったです。
単純明快なパーツを組み立てて様々な題材のものを作り上げることができるので、子供だけでなく大人まで世界中に愛好者がいます。
そんなレゴブロックで作品を作り上げる職人が「レゴビルダー」と呼ばれる人達です。

レゴ社認定プロビルダー 三井淳平さん

本人の弁によると0歳からレゴブロックで遊び始めたようです。
歳上のお兄さんと競うようにレゴを組み立て、両親からの誕生日プレゼントはいつも新しいレゴブロックでした。

中学生になりお兄さんはレゴから離れていったのとは違い、ますます没頭。
手持ちのブロックでは飽き足らず、中学3年生の頃にはネットオークションで海外から部品を探し出してはお小遣いをはたいて購入。
ホームページで作品を披露していたといいます。(→中学生からHPで披露していたとは驚きました)

灘高校時代にもレゴに熱中し、大学受験で忙しいはずの時期に文化祭で等身大ドラえもんを披露。(→レゴに熱中していたのに灘高校に進学していたとは!勉強もちゃんとやっていたのでしょう)
高3で「TVチャンピオン」の「第2回レゴブロック王選手権」に出場しデンマークで行われた決勝まで進み準優勝します。

東京大学に進学すると「レゴ部」を日本の大学で初めて創設。(→灘高校で驚きましたが、こんなに作品ばかり制作していたのに現役で東大に進学するとはこの人は天才?)
五月祭で40分の1スケールの安田講堂を発表。
様々なイベントや店舗で展示する作品を制作し続けました。
レゴに関連する課外活動を通した社会貢献が評価され「東大総長賞」を受賞。

「日本に高い技術の持ち主がいる」という噂はデンマークのレゴ本社に伝わります。
タイで個展を開いた際、レゴ本社の担当者に「プロビルダーに興味はないか」と声をかけられました。
制作技術などを問う厳しい審査を経て、2011年に世界で13人目、日本初となる「プロビルダー」の認定を受けました。(→大学院在学中のことです)
「世界最高レベルのレゴ作品制作能力を持つ一般人」とレゴ社が認定したのです。

認定を受けたといっても、レゴ社の社員という訳ではありません。
依頼を受けて作品を作り対価を得るレゴビルダーは他にもいます。
違いは、ブロックを直接レゴ社から購入できるようになりパーツの調達が容易になったこと、「レゴ」のブランドを背負って活動できるので制作依頼が絶えないことだといいます。

東京大学大学院を卒業して大手鉄鋼メーカーに就職しエンジニアとレゴビルダーを両立していましたが、3年後レゴで起業。「三井ブリックスタジオ」を設立しました。
今では全てを受けられないくらい仕事の依頼が多いそうです。

悩みは依頼作品ばかり制作し続けてきたので、オリジナル作品を制作する時間がないことだそうです。
今後は依頼作品とオリジナル作品両方に取り組みたいようです。

好きな事を続けていくと仕事になる

私の中では、レゴブロックは子供が小さい頃よくやっていた「遊び」の1つです。

レゴビルダーという存在を知りアーティストのようなものかと思いましたが、「依頼されたものを発注通りに再現する」という性質は「職人」の方がふさわしく、実際「レゴ職人」とも言われています。

ただ大工さんや植木屋さんのような職人と違い、レゴは生活していく上でなくても困らないものです。

誰にも真似できないほど強いこだわりと高い能力を持ち真面目にコツコツ努力し続けることができれば、たとえ最初は遊びのようなものであったとしても仕事になるのですね。

遊びのようなものであるからこそプロが少なく、存在意義があるのかもしれません。

レゴビルダーの作品は、一見レゴで作られたものとは分からないほど再現性が高く、芸術作品のようです。
見る人を驚かせ、感動させる力を持っています。

東京大学を卒業しているにも関わらず東大というブランドに依存せず、幼い頃から飽きることなく取り組んできたレゴ一筋で生きていくことを選んだ三井さん。

前例のない職業で生きて行くというのは、当然リスクがあります。

大手会社の安定した(今では本当に安定した仕事というのはなくなりつつありますが、少なくともレゴビルダーよりは安定しているという意味)生活を捨て、好きな事だけで生活する道を選んだ三井さんを応援したいと思います。

五月祭で東大レゴ部の作品を見に行ってきました

長男が東大に進学したので、今年初めて東大の五月祭に行ってきました。

とにかく広いので、行きたい所をピックアップ。
その中の1つが、三井さんが創設した「レゴ部」です。

行ってみると、長蛇の列。
特にお子さん連れが大半でした。
そんなに人気だとは知らなかったです。
有名だったんですかねぇ。

いきなりびっくり

写真じゃありませんよ

とにかく、作品の完成度の高さに驚きの連続でした。
三井さんが創設した部がちゃんと受け継がれています。

まとめ

ご両親からの誕生日プレゼントがいつもレゴブロックだったことからも、好きな事に没頭している三井さんをご両親も暖かく見守っていた事が分かります。

ただ、三井さんは灘高校東京大学と、日本最高峰の学校を卒業されています。
勉強もちゃんとやっていたからこそ、「ブロックで遊んでばかりいないで勉強しなさい」とは言われなかったのではないでしょうか。

ご両親の考えなどは分かりませんが、やはり本人が好きで没頭していることはどんな事でもとことんやらせてあげる環境を与えてあげることが大事なんだと思います。

ここまで没頭できるものが殆どの人にはないから、たとえあったとしても没頭し続けることができないから、技能が一流になる所までたどり着きません。
没頭できたとしてその分野で他者を圧倒できるほどの能力は、職業として成り立つには当然必要です。

私もそうですが、息子達にもここまで没頭できる他人には真似できない何かが見つかって仕事につながれば、仕事をただの義務だったり辛く感じたりすることなく幸せな人生が送れるのに、と思わずにはいられません。

自分が好きな事は何なのか、没頭できるものを探す日々がまだまだ続きます。

お子さんだけでなく大人も楽しめるレゴはいかがですか
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