【中学受験】知らないと機会を失うかも。親も知る努力が必要
東大生の出身高校の65%が国・私立(中高一貫校)なんだそうです。
毎年出る、東大合格者出身高校ランキングを見てもうなずけます。
トップ10の中に公立高校はありません。
これらの数字から、やはり子供を東大や難関大学に行かせたいなら上位の中高一貫校に入学させるのが近道のような気がします。
このことは教育熱心なご家庭なら当然のように知っていることなのですが、意外に知らない人も多いのです。
知らないと気付かないうちに子供の可能性を狭めてしまうことになりかねません。
私の経験談を述べさせて下さい。
私の中学受験
プロフィールにもあります通り、夫も私も公立出身で二流私立大学出身です。
実は私は小学校の時、中学受験がしたかったんです。
他にどんな学校があるのかよくは知らなかったのですが、県内の国立大学付属に行きたかったのです。
両親は教育熱心ではない上、私は女性です。
まだまだ女性に教育を受けさせても仕方ないという考えがある時代の人でした。
私がやりたいと思うことは全て「そんなお金はうちにはない」という言葉で却下されてきました。
泣いて頼んでようやく塾だけは行かせてもらえましたが、私立中学なんてとんでもありません。
私が話していた県内の国立付属を受験するつもりで出願しましたが、受験前に試験を受けられる人を選ぶくじ引きがありそのくじに外れてしまったので受験できずに終わってしまったのでした。
大人になって知ったのですが、県内でなくても県外の国立も受験しようと思えばできたようなのです。
ネットなんてない時代です。
小学生の私には調べるすべがありませんでしたし、親は調べようともしてくれませんでした。
このことは今でもトラウマになっています。
知っていれば受験する機会がもう1つあった訳なのです。
もし合格していれば、もっとましな大学に進学していたかもしれません。
息子の中学受験
いざ自分に子供ができ、そろそろ中学受験をするかしないかを考えないと、という時期。
たまたま中学受験率の高い地域に住んでいたこともあり、先輩ママにリサーチしました。
すると中学受験をした人からもしていない人からも揃って、できる状況ならした方がいい、というアドバイス。
公立中学の理不尽な内申点、高校からの募集が少ない私立校の事などを知り、これは絶対に中学受験をした方がいい、という結論になりました。
息子の中学受験に際して一番大変だったのは、夫の説得です。
中学受験を経験していませんから、当時のまま情報がアップデートされていません。
私がいくら現状を説明しても「お金がかかる」「目の前に公立中学があるのになんでわざわざ遠い所に行く必要がある」と言うばかりです。
私があんまり言うので、夫も会社の同僚からお子さんの中学受験の話を聞いたりして少しずつ現状を理解するようになりました。
私はなるべく教育費が家計に響かないように、パート代から塾代を賄いました。
中高一貫校に合格できるかどうか以前に、現状を知らないと受験することすらできなかった訳です。
機会を奪わずに済んだことにホッとしています。
途中から東京に引越してきた知人の例
とある知人の例です。
最初は地方に住んでいたのですが、子供が小学5年生になった時に東京に引越してきました。
知人夫婦も公立育ち。
地方に住んでいたこともあり、子供に中学受験させることもなく公立中学に進学しました。
その子供が高校受験の頃の事です。
公立高校が第一志望ですが、当然滑り止めの私立高校も受験します。
その時に、レベルに合った受験可能な私立高校がないという現実にぶち当たったのです。
私は息子が小学校の時に関東は私立高校の入学定員を絞って中高一貫校にシフトしていることを聞いていましたので“やっぱり本当だったんだ”と思いました。
知人夫婦は子供が高校受験になってその事を初めて知り、「もっと早く知っていれば絶対に中学受験させてたわ」と言っていました。
過去に知人は「中学に上がった頃、小学校の時に成績の良い子は皆中学受験して抜けてしまって中学校が荒れている」とも言っていました。
高校で大学が決まるわけではありませんが、よほどの強い意志がある子でない限り周りの大多数が進学している大学を1つの目安に考えるのが自然です。
例えば早慶に進学する人は僅かでMARCHクラスがボリュームゾーンの学校の場合、MARCHに受かればいいかなと考えてしまうと思うのです。
結局知人の子供は大学受験はあまりうまくいかず、現役で中堅大学に進学しました。
息子が進学した学校は同級生の3~4割近くが東大にチャレンジする学校でしたので、自然に東大志望になったような気がします。
これも“知らない”ということが将来の進路を狭めてしまった一例だと思います。
まとめ
中学受験の一例を述べましたがそれに限らず、知った上でやらないことと知らなかったからできなかったことは違います。
“知らない”ことは選択する機会もないわけです。
最初から存在していないのと同じですから。
今はネットがあるので、情報は簡単に手に入ります。
ただ情報がたくさんありすぎて、本当の情報を見極める必要があります。
後から知っていれば良かった、と後悔しないよう、アンテナを張って子供にとって役に立ちそうな情報をキャッチしたいと思います。